欧州環境規制
■ はじめに |
もちろん、RoHS・ELV等の欧州指令が発端となっている。
1.ELV指令(End-of
Life Vehicles:廃自動車指令)
自動車及びその部品の再利用・リサイクル等を義務付。
その中で、特定有害物質の使用制限があり、2003年7月1日以後は確実にする事。
2.WEEE指令(Waste
Electrical and Electronic Equipment:廃電気電子機器指令)
電気電子機器廃棄物の再利用・リサイクル等。2003年8月13日には、指定マークの適合製品
への貼付及び製品回収・リサイクルを製造者へ義務付。
3.RoHS指令(Restriction
of the use of certain Hazardous Substances in electrical and electronic
equipment:電気電子機器に含まれる特定有害物質使用制限指令)
2006年7月1日以降、上市される新しい電気電子機器は特定有害物質の非含有保証が必要。
(欧州指令:加盟国を拘束するが、手段は加盟国に委ねられている。各国で法律を制定する)
■ 欧州指令の内容 |
WEEE、RoHS、ELV、REACHの概要と企業での対策事例
JETROレポート「欧州環境関連法制度の概要と事例研究」
原文等
日本電子「世界の環境規制」
■閾値(しきいち:最大許容含有量) |
ELV | RoHS(予定) | |
カドミウム | 100ppm | 100ppm |
鉛・水銀・六価クロム | 1000ppm | 1000ppm |
ポリ臭化ビフェニル ポリ臭化ジフェニルエーテル |
− | 1000ppm |
RoHS指令では「含有していない」事と定められているが、実際には上記閾値が採用される予定。
欧州議会のTAC(技術適用委員会)で紛糾しているのは、閾値ではなく除外品目だそうです。
■ 分析方法 |
蛍光X線分析にて金属元素のスクリーニング(概略定量)を行い、
問題のある場合 は更に精密分析(ICP,AAS,GC/MS 等)を適用。
■ 対応手段 |
私が勤務する研究室には、蛍光X線(島津製:EDX-700HS)がありましたので、精度確認をしてみました。
フィルターを使えば、Cd:20ppm〜Pb:100ppm程度の検出限界で、スクリーニングには十分だと思います。